Measure how fast your brain responds to visual stimuli.
画面が緑に変わったとき、反応は一瞬のことのように感じられます。しかし実際には、そのコンマ数秒のあいだに長い連鎖が起きています。光が網膜に届き、神経の信号に変わり、視神経を通って後頭部の視覚野へ達し、そこから判断にかかわる領域へ送られ、ようやく指を動かす運動野に届くのです。
この連鎖のひとつひとつが、それぞれのミリ秒を加えていきます。だからこそ成人の単純な視覚反応の平均はおよそ250ミリ秒であり、音への反応はそれよりはっきり速く170ミリ秒ほどになります。聴覚の経路のほうが短いためです。
同じテストの中でも、各ラウンドは数十ミリ秒の幅で違ってきます。これは測定の誤りではなく、神経系の実際の性質です。注意の水準は細かな波のように絶えず揺れています。だからこのテストは1回ではなく5回行い、平均をとることで偶然のばらつきを取り除いています。
反応速度はおよそ19歳から24歳のあたりで頂点に達し、その後は十年あたり2から3パーセントほどずつゆるやかに下がっていきます。睡眠不足の影響は多くの人が思うより大きく、一晩眠らないだけで、ほどほどの量の飲酒と同じくらい反応が鈍ります。カフェインの効果はわずかですが、測定できる程度には現れます。
卓球やフェンシングの選手、eスポーツの競技者は、180から220ミリ秒の範囲を安定して出します。この差の一部は生まれつきのものですが、大きな部分は訓練によります。熟練した選手は反応そのものが速いというより、何が起こるかを早い段階で読んでいるのです。
表示される数値には機器の遅れも含まれています。画面の書き換え頻度が8から16ミリ秒、キーボードがさらに数ミリ秒、無線マウスはもう少し加わります。つまり生物としての実際の反応は表示よりやや速いわけですが、全員が同じ条件で測られている限り、人どうしの比較には差し支えありません。